伊勢物語翻字 by 片島諒

伊勢物語各種影印本の翻字を行います

2017-03-28から1日間の記事一覧

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第二十七段《我許物思人は又もあらし》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P51 ②昔おとこ女のもとにひと夜いきて ③又もいかすなりにけれは女の手 ④あらふ所にぬきすをうちやりて ⑤たらひのかけに見えけるをみつから ⑥ 我許物思人は又もあらし ⑦ とおもへは水のしたにも有けり ⑧とよむをこさりけるおと…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第二十六段《おもほえす袖にみなとのさはく哉》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P50~51 ⑦むかしおとこ五條わたりなりける ⑧女をえゝすなりにけることゝわひ ⑨たりける人の返ことに [新古今] [一本なみた] [らし] ⑩ おもほえす袖にみなとのさはく哉 _____________________ ① も…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第二十五段《秋のゝにさゝわけしあさの袖よりも》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P49~50 ⑨むかしおとこ有けりあはしともいは ⑩さりける女のさすかなりけるかもとに _____________________ ①いひやりける [古今] ② 秋のゝにさゝわけしあさの袖よりも ③ あはてぬる夜そひちまさりける…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第二十四段《あらたまの年の三とせをまちわひて》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P47~49 ③むかしおとこかたゐなかにすみけり ④おとこ宮つかへしにとてわかれお ⑤しみてゆきにけるまゝに三とせ ⑥こさりけれはまちわひたりけるに ⑦いとねむころにいひける人にこよひ ⑧あはむとちきりたりけるにこの ⑨おとこき…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第二十三段《つゝゐつのゐつゝにかけしまろかたけ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P42~47 ⑤むかしゐなかわたらひしける人 ⑥の子とも井のもとにいてゝあそひ ⑦けるをおとなになりにけれは ⑧✼[おとこも女も]はちかはしてありけれとおとこは ⑨この女をこそえめとおもふ女は ⑩このおとこをとおもひつゝおやの …

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第二十二段《うきなから人をはえしもわすれねは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P40~42 ⑥むかしはかなくてたえにける ⑦なか猶やわすれさりけん女の ⑧もとより ⑨ うきなから人をはえしもわすれねは _____________________ [新古今] ① かつうらみつゝ猶そこひしき ②といへりけれはさ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第二十一段《いてゝいなは心かるしといひやせん》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P36~40 ⑨むかしおとこ女いとかしこく思ひ _____________________ ①かはしてこと心なかりけりさるを ②いかなる事かありけむいさゝかなる ③ことにつけて㔺中をうしと思ひ ④ていてゝいなんと思ひてかゝる…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第二十段《君かためたおれる枝は春なから》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P35~36 ⑥むかしおとこやまとにある女を ⑦見てよはひてあひにけりさて ⑧ほとへて宮つかへする人なりけ ⑨れはかへりくるみちにやよひはかりに _____________________ ①かえてのもみちのいとおもしろき ②…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第十九段《あま雲のよそにも人のなりゆくか》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P35~35 ③昔おとこ宮つかへしける女の方に ④こたちなりける人をあひしりたり ⑤けるほともなくかれにけりおなし ⑥ところなれは女のめには見ゆる物 ⑦からおとこはある物かとも思たらす ⑧女 [古今] ⑨ あま雲のよそにも人のなり…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第十八段《紅にゝほふはいつら白雪の》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P33~34 ③むかしなま心ある女ありけりお ④とこちかう有けり女うたよむ人 ⑤なりけれは心見むとてきくの花の ⑥うつろへるをゝりておとこのもとへやる ⑦ 紅にゝほふはいつら白雪の ⑧ 枝もとをゝにふるかとも見ゆ ⑨おとこしらすよ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第十七段《あたなりとなにこそたてれ櫻花》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P32~33 ④年ころをとつれさりける人のさ ⑤くらのさかりに見にきたりけれは ⑥あるし [古今] ⑦ あたなりとなにこそたてれ櫻花 ⑧ 年にまれなる人もまちけり ⑨返し _____________________ [古今] ① けふ…