伊勢物語翻字 by 片島諒

伊勢物語各種影印本の翻字を行います

2016-11-04から1日間の記事一覧

①河野美術館蔵実隆筆本・第百一段《さく花のしたにかくるゝ人をおほみ》

【河野美術館蔵実隆筆本】65丁表~65丁裏 _____________________ ①むかし左兵衛督なりける在原のゆきひら ②といふありけりその人の家によきさけあ ③りときゝてうへにありける左中弁ふちはら ④のまさちかといふをなむまらうとさねにて …

①河野美術館蔵実隆筆本・第百段《忘草おふるのへとは見るらめと》

【河野美術館蔵実隆筆本】64丁裏 ⑤むかしおとこ後凉殿のはさまをわたり ⑥けれはあるやむことなき人の御つほねより ⑦わすれくさをしのふくさとやいふとていた ⑧させたまへりけれはたまはりて ⑨ 忘草おふるのへとは見るらめと ⑩ こはしのふなりのちもたのまん …

①河野美術館蔵実隆筆本・第九十九段《見すもあらす見もせぬ人のこひしくは》

【河野美術館蔵実隆筆本】64丁表~64丁裏 業平 貞觀六年三月右少將七年右馬頭十九年正月左中將 ④むかし右近の馬場のひをりの日むかひ ⑤にたてたりけるくるまに女のかほのした ⑥すたれよりほのかに見えけれは中將なり ⑦けるおとこのよみてやりける [古今] ⑧…

①河野美術館蔵実隆筆本・第九十八段《わかたのむ君かためにとおる花は》

【河野美術館蔵実隆筆本】63丁裏~64丁表 忠仁公 天安元年二月十九日太政大臣五十五 四月九日従一位 二年十一月攝政清和外祖 ⑤昔おほきおほいまうちきみときこゆる ⑥おはしけりつかうまつるおとこなか月許に ⑦むめのつくりえたにきしをつけてたて ⑧まつると…