伊勢物語翻字 by 片島諒

伊勢物語各種影印本の翻字を行います

2017-04-05から1日間の記事一覧

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十段《さくら花けふこそかくもにほふとも》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P137~138 ③むかしつれなき人をいかてと思わたり ④けれはあはれとや思けんさらはあす ⑤ものこしにてもといへりけるをか ⑥きりなくうれしく又うたかはし ⑦かりけれはおもしろかりけるさくら ⑧につけて ⑨ さくら花けふこそかく…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十九段《ひとしれす我こひしなはあちきなく》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P136~137 ⑨むかしいやしからぬおとこ我よりは ⑩まさりたる人を思かけて年へける _____________________ ① ひとしれす我こひしなはあちきなく ② いつれの神になきなおほせん━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十八段《おほかたは月をもめてしこれそこの》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P136 ④昔いとわかきにはあらぬこれかれとも ⑤たちともあつまりて月を見てそれ ⑥かなかにひとり [古今] ⑦ おほかたは月をもめてしこれそこの ⑧ つもれは人のおいとなる物━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院蔵伝定家筆…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十七段《あしのやのなたのしほやきいとまなみ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P131~136 ②むかしおとこ津のくにむはらのこほり ③あしやのさとにしるよしゝていきて ④すみけりむかしのうたに [新古今] ⑤ あしのやのなたのしほやきいとまなみ ⑥ つけのをくしもさゝすきにけり ⑦とよみけるそこのさとをよ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十六段《今まてにわすれぬ人は㔺にもあらし》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P130~131 ②昔いとわかきおとこわかき女をあひ ③いへりけりをの\/おやありけれはつゝみ ④ていひさしてやみにけり年ころへて ⑤女のもとに猶心さしはたさむとや思 ⑥けむおとこうたをよみてやれりけり [新古今] ⑦ 今まてにわ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十五段《おもへとも身をしわけねはめかれせぬ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P128~130 ④昔おとこ有けりわらはよりつかう ⑤まつりけるきみ御くしおろしたまうて ⑥けりむ月にはかならすまうてけり ⑦おほやけのみやつかへしけれはつね ⑧にはえまうて[す]されともとの心う ⑨しなはてまうてけるになん有け…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十四段《老ぬれはさらぬわかれのありといへは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P126~128 ⑨むかしおとこ有けり身はいやしなから ⑩はゝなん宮なりけるそのはゝ _____________________ ①なかをかといふ所にすみ給けり ②こは亰に宮つかへしけれはまうつ ③としけれとしは\/えまうてす …

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十三段《まくらとて草ひきむすふこともせし》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P124~126 ②むかしみなせにかよひ給しこれたかの ③みこれいのかりしにおはしますともに ④うまのかみなるおきなつかうまつれり ⑤日ころへて宮にかへりたまうけり ⑥御をくりしてとくいなんとおもふに ⑦おほみきたまひろくたまは…