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伊勢物語翻刻 by 片島諒

伊勢物語各種影印本の翻刻を行います

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・奥書

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P178~179 _____________________ 〚P177〛〈空白〉 _____________________ 〚P178〛 ①天福二年正月卄日己未申刻凌桑門 ②之盲目連日風雪之中遂此書寫 ③爲授鐘愛之孫女也 ④同卄二日…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・巻末勘物

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P170~176 〚P170〛 ①業平朝臣 三品弾正尹 平城天皇之子 阿保親王五男 母伊登内親王桓武第八皇女母藤南子従三位乙叡女 ② 年 月 日 任左近將監 ③承和十四年正月補藏人嘉祥二年正月七日従 ④五位下貞觀四年正月七日従五位上五年 …

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十五段《つゐにゆくみちとはかねてきゝしかと》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P168 ②むかしおとこわつらひて心地 ③しぬへくおほえけれは [古今] ④ つゐにゆくみちとはかねて ⑤ きゝしかときのふけふとは ⑥ おもはさりしを━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】84丁裏 ②むかしお…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十四段《おもふこといはてそたゝにやみぬへき》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P167~168 ⑦むかしおとこいかなりける事を ⑧思ひけるおりにかよめる ⑨ おもふこといはてそたゝにやみぬへき _____________________ ① 我とひとしき人しなけれは━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十三段《年をへてすみこしさとをいてゝいなは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P166~167 ⑥むかしおとこありけり深草にすみ ⑦ける女をやう\/あきかたにや ⑧思けんかゝるうたをよみけり [古今] ⑨ 年をへてすみこしさとをいてゝいなは _____________________ ① いとゝ深草野とやな…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十二段《山しろのゐてのたま水てにむすひ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P166 _____________________ ①むかしおとこちきれることあやまれる ②人に [新古今] ③ 山しろのゐてのたま水てにむすひ ④ たのみしかひもなきよなりけり ⑤といひやれといらへもせす━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十一段《うくひすの花をぬふてふかさも哉》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P165 ③むかしおとこ梅壷より雨にぬれて ④人のまかりいつるを見て ⑤ うくひすの花をぬふてふかさも哉 ⑥ ぬるめる人にきせてかへさん ⑦返し ⑧ うくひすの花をぬふてふかさはいな ⑨ おもひをつけよほしてかへさん _______…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十段《近江なるつくまのまつりとくせなん》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P164~165 ⑦昔おとこ女のまた㔺へすとおほえ ⑧たるか人の御もとにしのひて ⑨ものきこえてのちほとへて _____________________ [古今] [無作者] ① 近江なるつくまのまつりとくせなん ② つれなき人の…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十九段《かたみこそ今はあたなれこれなくは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P164 ③むかし女のあたなるおとこのかたみ ④とてをきたる物ともを見て [古今] [無作者] ⑤ かたみこそ今はあたなれこれなくは ⑥ わするゝ時もあらましものを━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】82…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十八段《玉かつらはふ木あまたになりぬれは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P163~164 ⑨昔おとこひさしくをともせてわ ⑩するゝ心もなしまいりこむといへりけれは _____________________ [古今] [無作者] ① 玉かつらはふ木あまたになりぬれは ② たえぬ心のうれしけもなし━━━━━…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十七段《我見てもひさしくなりぬ住𠮷の》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P163 ②むかしみかと住𠮷に行幸したま ③ひけり [古今] [無作者] ④ 我見てもひさしくなりぬ住𠮷の ⑤ きしのひめ松いくよへぬらん ⑥おほん神けきやうし給て [新古今] ⑦ むつましと君は白浪みつかきの ⑧ ひさしき㔺よりいは…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十六段《浪まより見ゆるこしまのはまひさし》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P162~163 ⑤むかしおとこすゝろにみちのくに ⑥まてまとひいにけり亰におもふ ⑦人にいひやる [拾遺] [万葉] [ひさき] ⑧ 浪まより見ゆるこしまのはまひさし ⑨ ひさしくなりぬきみにあひ見て ⑩なにこともみなよくなりにけり…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十五段《をきのゐて身をやくよりもかなしきは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P161~162 ⑧むかしみちのくにゝておとこ女すみ ⑨けりおとこ宮こへいなんといふこの女 ⑩いとかなしうてうまのはなむけを _____________________ ①たにせむとておきのゐてみやこ ②しまといふ所にてさせの…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十四段《おきなさひ人なとかめそかり衣》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P160~161 或本不可有之云々多本皆載之不可止 ⑦むかし仁和のみかとせり河に行幸 ⑧したまひける時いまはさること ⑨にけなく思けれともとつきにける ⑩事なれはおほたかのたかゝひにて ____________________…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十三段《なかゝらぬいのちのほとにわするゝは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P160 ④昔おとこやもめにてゐて ⑤ なかゝらぬいのちのほとにわするゝは ⑥ いかにみしかき心なるらん━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】80丁裏 ④昔おとこやもめにてゐて ⑤ なかゝらぬいのちのほとにわ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十二段《すまのあまのしほやく煙風をいたみ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P159~160 りけ ⑫むかしおとこねむころにいひちき〝れ〟る女のこと さまに _____________________ ①なりにけれは [古今] ② すまのあまのしほやく煙風をいたみ ③ おもはぬ方にたなひきにけり━━━━━━━━━━…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十一段《いにしへはありもやしけん今そしる》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P159 _____________________ ①昔おとこやむことなき女のもとにな ②くなりにけるをとふらふやうにて ③いひやりける ④ いにしへはありもやしけん今そしる ⑤ また見ぬ人をこふるものとは ⑥返し [後撰] ⑦ …

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十段《おもひあまりいてにしたまのあるならん》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P158 ⑥むかしおとこみそかにかよふ女ありけり ⑦それかもとよりこよひゆめになん ⑧見えたまひつるといへりけれはおとこ ⑨ おもひあまりいてにしたまのあるならん ⑩ 夜ふかく見えはたまむすひせよ ______________…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百九段《花よりも人こそあたになりにけれ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P158 ②むかしおとこともたちの人をうし ③なへるかもとにやりける [古今] [友則] ④ 花よりも人こそあたになりにけれ ⑤ いつれをさきにこひんとか見し━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】79丁裏 ②…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百八段《風ふけはとはに浪こすいはなれや》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P157~158 ⑥むかし女ひとの心をうらみて ⑦ 風ふけはとはに浪こすいはなれや ⑧ わか衣手のかはく時なき ⑨とつねのことくさにいひけるをきゝ ⑩おひけるおとこ ⑪ 夜ゐことにかはつのあまたなくたには _____________…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百七段《つれ\/のなかめにまさる淚河》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P154~157 ⑨むかしあてなるおとこありけりその ⑩おとこのもとなりける人を内記に _____________________ ①有けるふちはらのとしゆきといふ人 敏行母紀名虎女 ②よはひけりされとわかけれはふみも ③おさ\…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百六段《ちはやふる神㔺もきかすたつた河》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P154 ⑤昔おとこみこたちのせうえうし ⑥給所にまうてゝたつた河のほとりにて [古今] ⑦ ちはやふる神㔺もきかすたつた河 ⑧ からくれなゐに水くゝるとは━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】77丁裏 ⑤昔…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百五段《白露はけなはけなゝんきえすとて》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P153~154 ⑩むかしおとこかくてはしぬへしといひ ⑪やりたりけれは女 _____________________ ① 白露はけなはけなゝんきえすとて ② たまにぬくへき人もあらしを ③といへりけれはいとなめしと思けれと ④心…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百四段《㔺をうみのあまとし人を見るからに》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P152~153 ⑩むかしことなることなくてあまに _____________________ ①なれる人有けりかたちをやつした ②れと物やゆかしかりけむかものまつり ③見にいてたりけるをおとこうたよみて ④やる ⑤ 㔺をうみのあ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百三段《ねぬる夜の夢をはかなみまとろめは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P152 _____________________ ①むかしおとこ有けりいとまめにしち ②ようにてあたなる心なかりけりふか ③草のみかとになむつかうまつりける心 ④あやまりやしたりけむみこたちのつか ⑤ひたまひける人をあひ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二段《そむくとて雲にはのらぬ物なれと》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P151 ③むかしおとこ有けりうたはよまさり ④けれと㔺中を思しりたりけり ⑤あてなる女のあまになりて㔺中を ⑥思うんして亰にもあらすはるか ⑦なる山さとにすみけりもとし ⑧そくなりけれはよみてやりける ⑨ そむくとて雲にはのら…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百一段《さく花のしたにかくるゝ人をおほみ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P148~151 ⑩むかし左兵衞督なりける在原の _____________________ ①ゆきひらといふありけりその人の家 ②によきさけありときゝてうへにあり ③ける左中弁ふちはらのまさちかと ④いふをなむまらうとさねに…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百段《忘草おふるのへとは見るらめと》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P148 ③むかしおとこ後凉殿のはさまをわ ④たりけれはあるやむことなき人の ⑤御つほねよりわすれくさをしのふ ⑥くさとやいふとていたさせたまへり ⑦けれはたまはりて ⑧ 忘草おふるのへとは見るらめと ⑨ こはしのふなりのちもた…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十九段《見すもあらす見もせぬ人のこひしくは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P147~148 業平 貞觀六年三月右少將七年右馬頭十九年正月左中將 ②むかし右近の馬場のひをりの日 ③むかひにたてたりけるくるまに女の ④かほのしたすたれよりほのかに見 ⑤えけれは中將なりけるおとこの ⑥よみてやりける [古今…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十八段《わかたのむ君かためにとおる花は》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P146~147 忠仁公 天安元年二月十九日太政大臣五十五 四月九日従一位 二年十一月攝政清和外祖 ③昔おほきおほいまうちきみときこ ④ゆるおはしけりつかうまつるおとこ ⑤なか月許にむめのつくりえたに ⑥きしをつけてたてまつると…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十七段《さくら花ちりかひくもれおいらくの》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P145~146 昭宣公基経貞觀十四年八月卄一日右大臣左大將卅七 ⑥むかしほり河のおほいまうちきみ ⑦と申すいまそかりけり四十の賀 ⑧九條の家にてせられける日中將 ⑨なりけるおきな 業平十九年任中將不審 ___________…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十六段《秋かけていひしなからもあらなくに》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P142~145 ⑦むかしおとこ有けり女をとかくいふこと ⑧月日へにけりいは木にしあらねは ⑨心くるしとや思けんやう\/あはれと ⑩思けりそのころみな月のもちはかり _____________________ ①なりけれは女身…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十五段《ひこほしにこひはまさりぬあまの河》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P141~142 ⑥むかし二條の后につかうまつるおとこ ⑦有けり女のつかうまつるをつねに ⑧見かはしてよはひわたりけりいか ⑨て物こしにたいめんしておほつかなく _____________________ ①思つめたることすこ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十四段《秋の夜は春ひわするゝ物なれや》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P139~141 ⑦むかしおとこ有けりいかゝありけむ ⑧そのおとこすますなりにけり ⑨のちにをとこありけれとこあるなかなりけれは _____________________ ①こまかにこそあらねと時\/ものいひ ②をこせけり女…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十三段《あふな\/思ひはすへしなそへなく》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P138~139 ⑩むかしおとこ身はいやしくていとになき _____________________ ①人を思かけたりけりすこしたのみ ②ぬへきさまにやありけんふして思ひ ③おきておもひ思わひてよめる ④ あふな\/思ひはすへし…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十二段《あし邉こくたなゝしを舟いくそたひ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P138 ⑥むかしこひしさにきつゝかへれと ⑦女にせうそこをたにえせてよめる ⑧ あし邉こくたなゝしを舟いくそたひ ⑨ ゆきかへるらんしる人もなみ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】69丁裏 ⑥むかしこひ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十一段《おしめとも春のかきりのけふの日の》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P138 ②むかし月日のゆくをさへなけくお ③とこ三月つこもりかたに [後撰] ④ おしめとも春のかきりのけふの日の ⑤ ゆふくれにさへなりにける哉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】69丁裏 ②むかし月日…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第九十段《さくら花けふこそかくもにほふとも》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P137~138 ③むかしつれなき人をいかてと思わたり ④けれはあはれとや思けんさらはあす ⑤ものこしにてもといへりけるをか ⑥きりなくうれしく又うたかはし ⑦かりけれはおもしろかりけるさくら ⑧につけて ⑨ さくら花けふこそかく…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十九段《ひとしれす我こひしなはあちきなく》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P136~137 ⑨むかしいやしからぬおとこ我よりは ⑩まさりたる人を思かけて年へける _____________________ ① ひとしれす我こひしなはあちきなく ② いつれの神になきなおほせん━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十八段《おほかたは月をもめてしこれそこの》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P136 ④昔いとわかきにはあらぬこれかれとも ⑤たちともあつまりて月を見てそれ ⑥かなかにひとり [古今] ⑦ おほかたは月をもめてしこれそこの ⑧ つもれは人のおいとなる物━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院蔵伝定家筆…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十七段《あしのやのなたのしほやきいとまなみ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P131~136 ②むかしおとこ津のくにむはらのこほり ③あしやのさとにしるよしゝていきて ④すみけりむかしのうたに [新古今] ⑤ あしのやのなたのしほやきいとまなみ ⑥ つけのをくしもさゝすきにけり ⑦とよみけるそこのさとをよ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十六段《今まてにわすれぬ人は㔺にもあらし》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P130~131 ②昔いとわかきおとこわかき女をあひ ③いへりけりをの\/おやありけれはつゝみ ④ていひさしてやみにけり年ころへて ⑤女のもとに猶心さしはたさむとや思 ⑥けむおとこうたをよみてやれりけり [新古今] ⑦ 今まてにわ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十五段《おもへとも身をしわけねはめかれせぬ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P128~130 ④昔おとこ有けりわらはよりつかう ⑤まつりけるきみ御くしおろしたまうて ⑥けりむ月にはかならすまうてけり ⑦おほやけのみやつかへしけれはつね ⑧にはえまうて[す]されともとの心う ⑨しなはてまうてけるになん有け…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十四段《老ぬれはさらぬわかれのありといへは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P126~128 ⑨むかしおとこ有けり身はいやしなから ⑩はゝなん宮なりけるそのはゝ _____________________ ①なかをかといふ所にすみ給けり ②こは亰に宮つかへしけれはまうつ ③としけれとしは\/えまうてす …

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十三段《まくらとて草ひきむすふこともせし》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P124~126 ②むかしみなせにかよひ給しこれたかの ③みこれいのかりしにおはしますともに ④うまのかみなるおきなつかうまつれり ⑤日ころへて宮にかへりたまうけり ⑥御をくりしてとくいなんとおもふに ⑦おほみきたまひろくたまは…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・八十二段《㔺中にたえてさくらのなかりせは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P118~124 名虎女 惟喬 文德第一母従五位上紀静子四品号小野宮 ⑨むかしこれたかのみこと申すみこ _____________________ ①おはしましけり山さきのあなたに ②みなせといふ所に宮ありけり年 ③ことのさくら…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十一段《しほかまにいつかきにけむあさなきに》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P116~118 源融嵯峨第十二源氏母正五位下大原全子 貞觀十四年八月卄五日任左大臣元大納言五十一 仁和三年従一位寬平元年輦車七年八月薨七十三 ③むかし左のおほいまうちきみいま ④そかりけりけりかも河のほとりに六條 ⑤わたり…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第八十段《ぬれつゝそしゐておりつる年の内に》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P115~116 ⑥昔おとろへたる家にふちの花う ⑦へたる人ありけりやよひのつ ⑧こもりにその日あめそほふるに ⑨人のもとへおりてたてまつらすとてよめる _____________________ [古今] ① ぬれつゝそしゐて…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第七十九段《わかゝとにちひろある影をうへつれは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P114~115 ⑦むかしうちのなかにみこうまれ ⑧給へりけり御うふやにひと\/哥 ⑨よみけり御おほちかたなりける ⑩おきなのよめる _____________________ ① わかゝとにちひろある影をうへつれは ② 夏冬たれ…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第七十八段《あかねともいはにそかふる色見えぬ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P110~114 ③むかしたかきこと申す女御おは ④しましけりうせ給てなゝ七日の ⑤みわさ安祥寺にてしけり _____________________ ①右大將ふちはらのつねゆきといふ ②人いまそかりけりそのみわさにま ③うてた…