伊勢物語翻字 by 片島諒

伊勢物語各種影印本の翻字を行います

2017-04-08から1日間の記事一覧

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・奥書

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P178~179 _____________________ 〚P177〛〈空白〉 _____________________ 〚P178〛 ①天福二年正月卄日己未申刻凌桑門 ②之盲目連日風雪之中遂此書寫 ③爲授鐘愛之孫女也 ④同卄二日…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・巻末勘物

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P170~176 〚P170〛 ①業平朝臣 三品弾正尹 平城天皇之子 阿保親王五男 母伊登内親王桓武第八皇女母藤南子従三位乙叡女 ② 年 月 日 任左近將監 ③承和十四年正月補藏人嘉祥二年正月七日従 ④五位下貞觀四年正月七日従五位上五年 …

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十五段《つゐにゆくみちとはかねてきゝしかと》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P168 ②むかしおとこわつらひて心地 ③しぬへくおほえけれは [古今] ④ つゐにゆくみちとはかねて ⑤ きゝしかときのふけふとは ⑥ おもはさりしを━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】84丁裏 ②むかしお…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十四段《おもふこといはてそたゝにやみぬへき》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P167~168 ⑦むかしおとこいかなりける事を ⑧思ひけるおりにかよめる ⑨ おもふこといはてそたゝにやみぬへき _____________________ ① 我とひとしき人しなけれは━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十三段《年をへてすみこしさとをいてゝいなは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P166~167 ⑥むかしおとこありけり深草にすみ ⑦ける女をやう\/あきかたにや ⑧思けんかゝるうたをよみけり [古今] ⑨ 年をへてすみこしさとをいてゝいなは _____________________ ① いとゝ深草野とやな…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十二段《山しろのゐてのたま水てにむすひ》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P166 _____________________ ①むかしおとこちきれることあやまれる ②人に [新古今] ③ 山しろのゐてのたま水てにむすひ ④ たのみしかひもなきよなりけり ⑤といひやれといらへもせす━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十一段《うくひすの花をぬふてふかさも哉》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P165 ③むかしおとこ梅壷より雨にぬれて ④人のまかりいつるを見て ⑤ うくひすの花をぬふてふかさも哉 ⑥ ぬるめる人にきせてかへさん ⑦返し ⑧ うくひすの花をぬふてふかさはいな ⑨ おもひをつけよほしてかへさん _______…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百二十段《近江なるつくまのまつりとくせなん》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P164~165 ⑦昔おとこ女のまた㔺へすとおほえ ⑧たるか人の御もとにしのひて ⑨ものきこえてのちほとへて _____________________ [古今] [無作者] ① 近江なるつくまのまつりとくせなん ② つれなき人の…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十九段《かたみこそ今はあたなれこれなくは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P164 ③むかし女のあたなるおとこのかたみ ④とてをきたる物ともを見て [古今] [無作者] ⑤ かたみこそ今はあたなれこれなくは ⑥ わするゝ時もあらましものを━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【学習院大学蔵伝定家筆本】82…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十八段《玉かつらはふ木あまたになりぬれは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P163~164 ⑨昔おとこひさしくをともせてわ ⑩するゝ心もなしまいりこむといへりけれは _____________________ [古今] [無作者] ① 玉かつらはふ木あまたになりぬれは ② たえぬ心のうれしけもなし━━━━━…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十七段《我見てもひさしくなりぬ住𠮷の》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P163 ②むかしみかと住𠮷に行幸したま ③ひけり [古今] [無作者] ④ 我見てもひさしくなりぬ住𠮷の ⑤ きしのひめ松いくよへぬらん ⑥おほん神けきやうし給て [新古今] ⑦ むつましと君は白浪みつかきの ⑧ ひさしき㔺よりいは…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十六段《浪まより見ゆるこしまのはまひさし》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P162~163 ⑤むかしおとこすゝろにみちのくに ⑥まてまとひいにけり亰におもふ ⑦人にいひやる [拾遺] [万葉] [ひさき] ⑧ 浪まより見ゆるこしまのはまひさし ⑨ ひさしくなりぬきみにあひ見て ⑩なにこともみなよくなりにけり…

②宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本・第百十五段《をきのゐて身をやくよりもかなしきは》

【宮内庁書陵部蔵冷泉為和筆本】P161~162 ⑧むかしみちのくにゝておとこ女すみ ⑨けりおとこ宮こへいなんといふこの女 ⑩いとかなしうてうまのはなむけを _____________________ ①たにせむとておきのゐてみやこ ②しまといふ所にてさせの…